2021/11/19 12:56
本日は「正しい保管方法」についてご紹介します。
主な状態劣化、ダメージの症状
症状① 変色、色あせ
日光に含まれる紫外線が染料を分解し、変色や退色を引き起こします。
外出程度の短い期間であれば問題ありませんが、日光が当たり続けた場合1~2週間くらいで色の変化が起こってしまう可能性があります。
また、蛍光灯などの人工的な光源からも紫外線が含まれているため、ライトの近くに保管するときにも注意が必要です。
症状② 湿気による革剥がれや、カビ
過剰な湿気は革製品にとっては天敵です。空気中の水分が革の内部に浸透した状態で長い間保管されると、革剥がれやベタ付きなどの劣化を招いてしまいます。
また期間が長くなるほど、菌が繁殖してしまい白カビの原因になります。
状態③ シワ・型崩れ
中身を入れたまま保管する方は少ないと思います。しかし、何も入れていない状態が続くと、バッグ本体下部などに革が偏ってしまい、シワや型崩れの原因になってしまいます。
また、ハンドル部分が本体に接着し続けることで、バッグの表面にハンドル跡がついてしまうこともあります。
それを防ぐには、どうしたらよいでしょうか
主な対策方法
対策① 保管する前に、簡単なクリーニングを
表面に付着した汚れは、時間がたつにつれ、こびりついて除去することが困難になっていきます。
また革製品は、微細な毛穴から湿気や空気を吸収・放出しています。その穴を汚れやほこりで塞いでしまうことで、革内部に水分を過剰に含んでしまう可能性もあります。
保管の前には市販のブラシや、レザークリーナーで簡易ケアを忘れずに。
対策② 保管場所は生活導線の外へ
生活導線である廊下やリビングなど人の行き来が多い場所は、バッグに物が当たる可能性が高くなり、保管には不向きです。クローゼットや戸棚の中に保管しましょう。
また、ハンドル部分が本体に強く当たったまま保管されていると、本体部分に跡が残ってしまいます。
ハンドル部分を梱包材でくるんだり、手で持ったような状態になるようにハンドル同士を紐でくくって固定するなど、本体部分に強く接着しないように気を付けてください。
対策③ 保管時は詰め物と湿気対策を
バッグから中身を取り出した後、タオル、新聞紙・古紙や梱包材などを適度につめて、保管しておきましょう。
また、バッグの底やポケットの中に、乾燥剤や古紙などを詰めて湿気対策をしておきましょう。
詰め物が紙類であれば、湿気対策にもなるのでおすすめです。
ただし、長い間詰めておいたままだと、乾燥材や紙自体が湿気を吸収してしまい、効果がなくなってしまいます。1~2カ月くらいで定期的に入れ替えましょう。
対策④ 保管中にもリフレッシュを
クローゼットや戸棚自体を換気する、定期的に保管している場所からバッグを取り出すなど、なるべく空気や風にさらすことも大切です。
また、商品を入れる保存袋も、不織布など通気性が良い素材を使用することも効果的です。
季節モノをしまう場所ほど開閉する機会が少なく、密閉した状態が長くなってしまうため、換気をすることで臭いや湿気対策につながります。
保管している間も、適度に保管場所から出してあげてバッグをリフレッシュをしてあげましょう。
以上になります。
買ったばかりのときは大切に使うけど、保管してある事でついつい安心してしまい、思わぬダメージに気づくのが遅れてしまうなんてことも。永く使うためには、使わないときのケアも大切です。
愛着がある大切なモノほど正しい保管方法を心掛け、永く愛用していきたいですね。
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