2021/11/17 05:43

今やセリーヌと言うとバッグなどの革製品をはじめプレタポルテなどファッション業界をけん引するブランドとして認知されており、子供靴の印象は全くないと思いますが、実は元々セリーヌはオーダーメイドの子供靴専門店として誕生しました。

子供靴を作ってからはバッグなどの革製品の販売をして大成功、からの経営難を経験し復活を遂げたブランドです。




セリーヌの歴史は今から60年以上前1945年にパリにオーダーメイド子供靴専門店をオープンしたことによりスタートします。

設立者は実業家兼デザイナーのセリーヌ・ヴィピアナ(celine vipiana)と夫のリチャードで、お店の名前は妻でデザイナーを担当しているセリーヌ(CELINE)から付けられました。

セリーヌがデザインし、パリの革職人が作った子供靴はかなり上質なものが多く、フランスの上流階級の人の間で大流行、子供が大きくなるとまた新たにセリーヌで靴を買うというサイクルも生まれ大流行となりました。

ここで大成功を収めたセリーヌは1948年に3店舗新たに出店し、順調に業績を伸ばしていきます。

B.C.B.Gという言葉をご存知でしょうか?

1960年代に流行った言葉で当時のパリジェンヌの生活を表す名称です。ファッションに精通している人であれば馴染みがある言葉だと思いますが、聞きなれない言葉でどのような意味なのか全く分からないですよね。

最近の日本で言うところの港区女子やシロガネーゼとうような言葉と同じようなイメージを持っていただくと分かりやすいかと思います。

パリの高級住宅街で生活し、パリに高級住宅街プライドを持って「フランスの上流階級の品の良い暮らし」を意味した言葉、それがB.C.B.Gです。

当時のセリーヌは高級感だけでなく実用性も長けており、フランスの上流階級に愛されていたブランドです。

パリジェンヌが好んで着用していたことから、階級の低い人から高い人まで、セリーヌといえばB.C.B.Gと言われるようになったのでした。
上流階級に愛され階級の低い人の憧れだったのがセリーヌなのです。

この代名詞になるにあたり大ヒットした商品が馬具の轡(くつわ)型の金具がついた“婦人用”のモカシンのインカというがシューズです。
その後、馬車の柄とバックルを使ったサルキーバッグを発表し、更に話題を呼びました。


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